島根県隠岐の島で、「久見竹島歴史館」のオープニング式典に出席いたしました。(2016年5月29日)

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5月29日、「久見竹島歴史館」と名付けられた施設のオープニング式典に出席するため、島根県隠岐の島へ出張しました。

この施設は、竹島漁の先端基地であった隠岐の島町の久見浜に残る、明治から昭和にかけて実際に竹島に渡った人たちが残した貴重な記録・資料や、当時の記憶を持ち受け継いだ人々のお話しなどを収集する拠点となるものです。

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私が総務大臣時代に視察した際、隠岐の島町の松田町長始め関係者と懇談した中から企画がスタートしました。
しかも式典の案内は松田町長がわざわざ永田町の議員会館まで持参してくれました。
国会会期末で、かつ参院選も近く慌ただしい情勢ではありますが、提案者の私としては、何としても隠岐の皆さんと一緒に開館をお祝いしたい一心で日程調整し、訪問させていただいたのです。

東京から隠岐の島へは、松江経由でプロペラ機に乗り換えるか、境港からフェリーを使うルートがありますが、いずれも午後早い便の飛行機に乗らないと、その日の内に島へ渡れません。
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前日に講演や参院選の事務所開きの日程を終わらせて向かった私は、島根県松江で一泊し、翌朝に出雲空港から隠岐空港行きのプロペラ便で島に渡りました。

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空港には、出迎えに隠岐の島町の松田町長がわざわざお出でいただきました。
実は、当初、開設披露式典は朝一番で行う予定だったようですが、なんと私の到着時間に合わせて11時半からにしてくれたのです。
隠岐の島町の皆さんの温かい心根は、佳き日本そのものであり、私にとってこの上なき光栄なことであります。

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式典であいさつした私は、
・領土問題は国が担うべき問題だがなかなか進展が見えないなか、隠岐の皆さんの努力が運動を支えている。
・竹島漁の当事者たちはすでにこの世になく、当時子供だった久見の人たちが見聞きしていたことを伝えてくれているが、その方々も高齢化が進んでいる。
・この施設は、竹島の歴史を伝えるとともに、竹島漁というここにしかない歴史資産を活用した地方創生の拠点として運営していってはどうか。
隠岐の島内の他の竹島関係スポットと合わせ、ユネスコ世界ジオパークに認定された自然や地形、後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流れたことなどの歴史を複合・総合的に組み合わせ、隠岐の島に来たくなる人を増やすための観光開発も進めるべきだ。
・竹島久見歴史資料館は地域経済活性化の拠点にしなければならない。
・企画や事業に関しては、内閣官房の領土主権対策室が企画・実施する国の竹島関係事業と連動できるよう、私からも働きかける。
・久見資料館での資料収集や研究成果は、政府がこれから設置する予定の、領土・主権・歴史に関する第3者研究機関の活動と連携することになる。
という趣旨の話をしました。
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そして最後に「今日は式典を見物に集落のたくさんの人が集まってくれた。中には親に連れられた可愛い子どもたちもいる。
この子たちが今日のことを憶えていて、大きくなって今度は自分がこの資料館を運営しようと思ってくれれば、この資料館はずっと続いていく。竹島漁に携わった人たちの想いはそうしてつなげていけるだろう。」と話してあいさつを結びました。
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来賓あいさつの後はテープカットを行い、最後は撒餅(さんぺい)式(餅投げ)です。
紅白幕を張った特設舞台の上から来賓たちが4斗分の紅白餅を投げ込むと、大人も子どもも一緒になって縁起ものの餅を夢中で拾う昔懐かしい情景に、私も子どもの頃のことを思い出し、なんとも言えない温かい気持ちになりました。

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江戸から続く竹島漁の最先端基地として栄え、韓国に不法占拠されて以来、長年に亘り竹島領有権運動を続けてきた隠岐の島・久見の浜に、初めて拠点施設が完成しました。

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今後、この施設を拠点に竹島領有権運動の解決促進と地域活性化が推進されるような様々な企画や事業を立て、久見竹島歴史館で有意義な運営と活動が行われるよう、私も引き続き精一杯お手伝いをさせていただく所存です。

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