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第46号 2005.02.28 発 行 |
![]() 巧妙化する詐欺師たちの手口とその対策
[増え続ける振り込め詐欺事件] 警察庁発表によると、昨年1年間に全国で発生した「振り込め詐欺」事件は計2万5,667件、被害総額は約283億円に上っています。先月末には、川口市元郷で元ヤミ金業者と少年ら14人が逮捕されるという事件がありました。これは、暴力団関係者による広域な組織的振り込め詐欺集団のひとつと目されており、全体の被害総額は200億円を超える可能性があるとも言われています。 手口はより巧妙化し、ターゲットとなる人物の個人的な情報を調べ、悪用するものも増えています。アダルトサイトの利用料や債権回収など、「事を荒立てたくない」という心理を巧みに利用する不当請求なども人の弱みを狙ったものです。さらに悪質なことには、災害時に人を助けてあげたいという思いを逆手にとるケースも現れました。新潟県中越地震やスマトラ島沖地震の際には、義援金と称した振り込め詐欺が続出したのです。 昨年末、振り込め詐欺等に銀行口座が利用されることを抑止するための「預金口座等の不正利用防止法」も施行されました。しかし、こうした詐欺事件を減らしていくには、私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、毅然とした態度で対応することが不可欠です。 [巧妙化するオレオレ詐欺] 警察官や暴力団員、会社の上司、弁護士などの第三者になりすまし、複数の犯人による巧みに演出された手口が増えています。警察の調べでは、話の内容は、交通事故の示談、借金返済、妊娠中絶費用等の理由が全体の約9割を占めるそうです。
[少額訴訟制度を悪用するケースも] 架空請求は無視するのが定石ですが、それを逆手にとった手法も出てきました。架空請求の通知を無視していたら、突然、裁判所から呼出状が届いた ― これも自分には関係ないと高を括っていたら、いつの間にか自分が裁判に負けたことになって、業者から合法的に料金を請求されることになってしまった・・・ 業者が請求の根拠がないにもにもかかわらず「少額訴訟」という裁判を起してくるのです。この制度は手続きが簡単で、書式が整っていれば内容の真偽に関係なく申し立てが認められてしまいます。その日のうちに判決が出るという簡易な訴訟制度であり、欠席した場合はその訴えを認めたと見なされてしまいます。
[インターネットを利用した詐欺] ネット詐欺の中でも最近急増しているのが「ワンクリック請求」と呼ばれるもので、出会い系・アダルトサイト等の画面をクリックしただけで自動的に会員登録されてしまい、高額な会費を請求してくるという不当なものです。架空請求とは異なり、サイトを見たという利用者の心理につけ込んで数万円の料金を請求し、「払わなければ住所や勤務先を調査する」などと脅す悪質な手口です。
慌てて退会手続きや業者への問い合せなどをしないように気をつけましょう。あなたのメールアドレス等が入手され、業者の思う壺です。
[携帯メールのフィッシング詐欺] パソコンの場合と似た手口ですが、携帯電話会社やクレジット会社を装ったり、「プレゼントが当選しました」などと書かれたメールが届き、そこに記載されたURLをクリックしただけで自動登録され高額の利用料が請求される詐欺が広がっています。クリックした時点でこちらの電話番号が相手に通知される仕組みになっている場合もあります。 いずれの場合も、興味本位で気軽にアクセスするのはやめましょう。 詐欺師たちはますます巧妙な手口を考え出し、私たちにお金を払わせようと狙っています。一度払うとカモと見なされ、何度も請求されかねません。不当な請求にはNOと言う毅然とした態度を貫きましょう。
![]() 昭和33年川口生まれ。明治大学卒業。 川口市役所で地方自治を経験し、市議を経て、 平成8年38歳で衆議院議員に。当選2回。 小泉内閣では総務大臣政務官(43歳)、 続いて国会対策副委員長、 外務大臣政務官(44歳)を歴任。 昨年11月の総選挙で惜敗。次をめざす47歳。 ☆ 新藤義孝後援会事務所 ☆ 〒332-0034 川口市並木 1-10-22 TEL 048-254-6000 FAX 048-254-5550 |
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