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■依然不信続く年金問題
10月1日から年金制度改革法が施行され、厚生年金と共済年金の保険料が引き上げられました。さらに来年4月からは国民年金保険料が引き上げられる一方で、年金給付が引き下げられることになっています。
少子高齢化が加速する中、年金問題は私たちの暮らしに直結する最も切実な課題のひとつです。しかし、国民が納得し安心のできるビジョンの欠如、社会保険庁による度重なる基金のずさんな運用など、年金に対する国民の不信感はますます増大しているのではないでしょうか。
会計検査院はこの11月、「国民年金保険料の未納期間が過去2年間に1か月以上ある人が、昨年度は1130万人にのぼる」と発表。社会保険庁が繰り返し
てきた「過去2年間保険料を全く納めていない人数は全国で327万人」という説明よりもさらに深刻な実態が明らかになりました。
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国民年金制度とは、国民の社会的な共同連帯の理念によって全ての人がもつ生存権などを保障しようという社会保障制度です。この原則に立ち返り、一刻も早く誰もが安心のできる制度を確立し、年金への信頼を取り戻すことは、私たち政治家の重大な責務です。
■「障害者無年金問題」とは?
現行の年金制度は、さまざまな問題を抱えています。そのうちのひとつが、今回のテーマである「障害者無年金問題」です。
現在、障害をもった方への所得の保障には、生活保護と障害年金という制度があります。このうち生活保護は広く一般の生活困窮者を対象とする制度であり、障害者への特別な所得保障ではありません。一方、障害年金は障害の状態に対応し障害者へ支給される制度です。
障害基礎年金の支給を受ける条件として、障害を負った時に国民年金に加入していなければいけません。しかし、様々な理由で加入しておらず障害基礎年金を支給されない人たちが「無年金障害者」です。
障害者が無年金になるケースは、主に次のようなものがあります。
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私が今回この問題に着目したのも、市内に住むある障害をもった方から相談を受けたからです。調べるうちに、経済的に困窮している無年金障害者の数は思っ
た以上に多いことも知りました。私は、年金制度に対する信頼を取り戻すためにも、「法の下の平等性」を確保し、無年金障害者をなくすよう尽力していかなけ
ればならないと痛感したのです。
■誰にも公平な年金制度の実現を
この障害者無年金問題は今国会で審議され、議員立法の「特定障害者給付金法案」が可決成立する見通しとなりました。来年4月から1級障害者に月5万円、2級障害者に月4万円の「特別障害給付金」が支給されることになります。
これは年金制度是正への素晴らしい進展と言えますが、しかし今回は前述した②の学生無年金障害者と③の専業主婦だった人の
みを対象としており、不自由な体で厳しい生活を続けてきた無年金障害者の方たち全てが救済されるわけではありません。「拠出に基づく年金」を基本とするわ
が国の年金制度との整合性をふまえた上で、福祉的措置で対応することを含め、今後幅広い観点から検討する必要があるでしょう。
この無年金障害者のケースのみならず、現在の年金制度は多様化する今の社会には合わず、多くの問題をその場その場で取りつくろってきたにすぎません。誰
もが信頼し、将来を託すことのできる制度を確立するために、私は広く皆様の理解を求め、提言を続けて参りたいと思います。
■11月28日 キッズサッカージャンボリー 開催

子どもたちに夢と希望と健康を与えられる環境をつくりたい。そんな願いを込めて準備を重ねてきた、県内最大級となる6歳児以下のサッカー大会
「キッズ(U-6)サッカージャンボリー・県南大会」。その第1回大会を11月28日(日)に青木町公園総合運動場にて開催させていただき、県南各市から
36チーム400名以上のお子さんが参加してくれました。
試合と並行して大宮アルディージャの選手によるサッカークリニックも開催。参加者全員に認定証や記念品が授与されました。
本大会には多くの皆様からご支援を賜りました。改めて御礼申し上げます。

■祝 浦和レッズ優勝・大宮アルディージャJ1昇格
11月20日はサッカー王国・埼玉の記念すべき一日となりました。
J1で首位を独走していた浦和レッズが浦和駒場スタジアムで名古屋グランパスと対戦。1?2で敗れたものの2位のガンバ大阪も敗れたため、勝ち点差7で
2試合を残してリーグ初制覇が決まりました。また、大宮サッカー場では、J2の大宮アルディージャが水戸ホーリーホックを3?1で降して11連勝。J1昇
格が確定しました。
来季はJ1の舞台で、浦和レッズと大宮アルディージャが対戦する「さいたまダービー」が実現します。私も一サッカーファンとして、今から観戦を心待ちにしています。