法案提出から3年を経て、本日ようやく国民投票法改正案の採決を行うことができました。誠に喜ばしいことであり、審査会の責任を一つ果たせたことは運営にあたる与党筆頭幹事として、与野党の幹事会メンバーの理解と協力に感謝しております。
一方で、採決は大きな成果ですが一つの通過点であり、「国民のための憲法論議」をさらに活発化させていかなけばならない、と強く感じています。
国会法で定められた憲法審査会の設置目的は、「憲法本体に関わる議論」と、「憲法改正手続きである国民投票法の審査」の二つを議論することです。
与野党協力の下に憲法審査会を安定的に開催し、「国民のための憲法論議」としてこの二つの議論を進めていくことは、私たち憲法審査会に課せられた責任です。
今後は、国民投票法の次の論点であるCM規制の問題をはじめ、投票環境と質の向上に向けた議論を行うとともに、緊急事態の考え方や、国を守る規定である9条の整備など憲法本体の議論がさらに深められるよう、最大限の努力を続けてまいります。