またもや中国の海洋調査船による違法な海洋調査が行われました。
先日は、尖閣諸島周辺の我が国EEZ(排他的経済水域)内に中国が新たな海上ブイを設置したことが明らかになったばかりです。
最近の日中関係は中国側の変化により安倍総理の訪中など改善の兆しが見られる一方で、尖閣諸島への公船の接近・侵入事案を始め東シナ海ガス田開発、日中の合意を無視した傍若無人な海洋調査の頻発など、表と裏を使い分ける中国の狡猾な振る舞いはますます度を深め、我が国の主権が侵される危険が高まっています。
私は外務省、海上保安庁と緊密に連絡を取りながら、実効性ある対処をとるよう政府に対し累次にわたって申し入れを行っております。
中国側のアプローチがあまりに頻発・常態化することにより、マスコミや世論がこうした状態に慣れてしまうことが無いよう、できるだけ多くの国民に情報を提供しなければなりません。引き続き皆さまのご協力をよろしくお願いします。
海上保安庁広報をご覧ください。
〇中国海洋調査船「向陽紅10号」の視認について(第1報)
午後4時20分頃、しょう戒中の当庁航空機が沖縄県波照間島灯台の南東約198キロメートルの我が国排他的経済水域内において、航行中の中国海洋調査船「向陽紅10号」が、ワイヤー様のものを海中へ延ばしているのを確認したことから、我が国排他的経済水域において、我が国の同意を得ない海洋の科学的調査等を実施することは認められない旨の中止要求を無線にて実施しました。
第十一管区海上保安本部
平 成 3 0 年 10月 7 日
発表:午後10時 50分
〇中国海洋調査船「向陽紅10号」の視認について(第2報)
1. 午前5時44分頃、中国海洋調査船「向陽紅10号」が、平安名埼灯台から南南東約371キロメートル我が国の排他的経済水域を出域し、南東向け航行するのを、監視していた巡視船が確認しました。
2. 以後、同調査船の動静に特異動向が認められなければ、本報をもって最終報といたします。
第十一管区海上保安本部
平 成 3 0 年 10月 8 日
発表:午前10時 50分