第160号 麻生太郎さんのこと ~日本を明るく元気に~


難問山積ですが、麻生新総理のもとで、みんなで力を合わせて
暮らしを立て直し、明るく元気な国をつくりたいと思います。


 この度の自民党総裁選挙では、全体の 3 分の 2 の得票を得て、麻生太郎さんが新しい総裁に選出されました。埼玉県でも麻生候補が 1
位となり地方票 3
票を得ております。早速夕方には自民党役員人事が行われ、24日の臨時国会冒頭での首班指名選挙により第92代の内閣総理大臣に就任しました。私は今回の
総裁選で麻生太郎さんを勝手に支援する連合(通称:麻生勝手連)を派閥横断の仲間と結成し、応援させていただきました。(文中:敬称略)


◆ 総裁選挙の思い出

 麻生さんと本格的なつきあいが始まったのは平成13年 4 月、麻生さんが初めて総裁選に立候補した時のことです。私は仲間 3
人と共に派閥によらない総裁選を企画し、候補者別(橋本龍太郎、小泉純一郎、亀井静香、麻生太郎各氏)の政策懇談会を企画しました。
 この企画は私たちが勝手に企画したものであり、党本部の公式な行事ではありません。当時、橋本派にいた私は派閥反乱軍と呼ばれ、派閥の幹部議員からは連
日呼び出しを受け、集会を中止して橋本龍太郎候補の選対に参加するように、と猛烈な圧力をかけられておりました。
 そういうプレッシャーの中で企画した集会です。衆議院の 3 回・参議院の当選 1
回までの議員約150人に案内文を出しましたが、人が集まるかどうかも全くわかりません。
 何より肝心の総裁候補者がきてくれなければ、この企画は私達の 1
人よがりだったことになってしまいます。そんな緊迫した状況の時、「面白いじゃないか。俺は出席する」と一番に返事をくれたのが麻生太郎候補でした。
 麻生候補が出席するという話を聞いた亀井候補が次に返事をくれ、小泉候補が続きました。橋本候補は選対幹部がこの話をにぎりつぶしていたのですが、新聞
記事を読んだ橋本先生本人が俺も出るといってくれて出席していただきました。
 初めて麻生太郎さんの話を聞いた時、世界観や歴史を踏まえスケールの大きい話をする方だな、と思ったことを良く覚えております。
 また、私のようなつきあいのない若手議員の想いもしっかり受け止めてくれる度量と決断力のある方だと思いました。
 この時をご縁に時々声をかけてくれるようになり、以来 7 年に亘るお付き合いが始まりました。



◆ 私が見た麻生太郎さん

 麻生さんはよく「半径1.5mの男」といわれます。近づかないと良さがわからないという意味です。私も全くその通りだと思います。日本の総理大臣となら
れた方の人間性を皆様に知っていただくことはとても重要だと思い、私が感じた麻生さんの人物像をお伝えさせていただきます。



◆ 本当は演歌好き

 外見はダンデイーで葉巻をくゆらせ、音楽はジャズかクラシックか、という感じですが、私がご一緒した時いつも歌うのは演歌でした。ある時、新藤「先生、
もしいつか総理になった時、お祝いの席で今のようなド演歌では先生のイメージが狂います。何か横文字のポップスでも歌ってください。」
麻生「そんなもん知らねえ。」
新藤「じゃ私がお教えします。」
たしかこの時はジョン・デンバーの「カントリー・ロード」を英語で一緒に歌いました。



◆ 人の話をとことん聞く

 平成16年、私の母が他界した時、総務大臣だった麻生さんは会議を抜け出して私の家までお線香を上げに来てくれました。落選中だった私の所においでいた
だいた時のことは生涯忘れることができません。
 母の葬儀が終わり、私は国会関係のお世話になった方々へお礼に伺いました。もちろん超多忙な方々ばかりです。面会のアポはとらず名刺だけおいて帰るつも
りでした。総務省の大臣室に行くと、秘書官が私が来たことを外出中だった麻生先生に連絡してくれました。すると、もうすぐ帰るから待っているように、との
ことです。しばらくして大臣室に帰って来られた麻生さんに私はお礼を申し上げ退出しようとすると、麻生さんは色々な話を私にしてくれるのです。
 大臣室の外には打合せのために官僚や来客が何組も待っています。しかし、麻生さんは全く時間のことなど気にする様子もなく、いつまでたっても話が終わり
ません。たまりかねた私が、「大臣もう結構です。皆さんお待ちですので私はおいとまします。」というと、麻生さんは「そうか、それでは仕方ないな」といっ
てようやく話を切り上げました。普通、大臣レベルになると 5
分刻みでスケジュールが入ります。相手が退出を言い出すまでいっさい次の予定を気にしない素振りをする、麻生さんの懐の深さに私は深く感銘を覚えました。



◆ 実は落選経験あり

 故・吉田 茂首相の孫であり明治の元勲 大久保利通の玄孫、麻生財閥のオーナーという華麗な出自を誇る麻生さんですが、 3
度目の選挙で落選しています。この時、落選中の麻生さんに最も感銘を与え、励ましてくれたのは、故・田中角栄先生だそうです。落選中の心構えを 2
人きりで伝えられた麻生さんは、それを胸に刻んで政界復帰を果たしたのです。
 実は私も落選中に、麻生さんから角栄先生の話を伝授されており、それを励みに私も頑張らせていただきました。政治は人と人とのつながりであると実感して
おります。



◆ 日本を明るく元気に

 今、私達の国に最も必要なこと、それは景気を良くし、生活を立て直し、将来の希望を灯し、国の安全を確立することです。政治にはその為の実行力が求めら
れています。臨時国会が開会され麻生太郎総理大臣のもとで、難問山積の政権運営が始まります。そして解散総選挙です。日本の行く先を決めるとても大切な試
練に立ち向かわなければなりません。国のため、暮らしのため、まちのため、みんなのためになすべきことを考え、その使命感に燃えて、どんな困難にも耐え抜
く勇気と信念を持って、この国を明るく元気にするために頑張って参りたいと心に決めています。


新 藤 義 孝

第159号 自民党総裁選挙始まる ~徹底した政策論議を~



毎週日曜日夕方5時より川口駅東口デッキにて国政報告を行っております。
お時間がございましたら是非お立ち寄り下さいますようお願い申し上げます。


◆ 福田内閣は仕事をしたのか

 9 月 1
日夜、福田首相が突然の辞意を表明しました。国民の皆様へ政治の混乱を招いたことをお詫び申し上げます。どんな理由にせよ、重い責任を持つ一国の首相が政
権を投げ出す形で辞任することは、言い訳のしようもない失態です。ねじれ国会の厳しい状況のもとで、年金問題やガソリン税の暫定税率問題などで支持率が低
迷する中、野党との協議が整わず国会運営は深刻な状況でした。
 しかしその一方で歴代政権が手をつけられなかった道路特定財源の一般財源化や国家公務員制度基本法の成立など評価の高い仕事もこなしてきました。7
月の北海道洞爺湖サミットでの地球温暖化問題の解決に向けた枠組み作りでは、米国・中国・インドなどの参加に流れをつくったり、中国との関係の修復、アフ
リカ支援への取り組みなど外交面でも大いなる業績を上げています。
 また経済分野においては、新たな成長戦略をつくり、新技術と新産業の創出、日本産業の更なる海外展開と国際経済網の拡大、中小企業の相続税納税猶予制度
の創設など、実は様々な進展もあったのです。私も経済産業副大臣として精一杯活動させていただいたつもりです。しかし残念ながらいずれの業績もいわゆる玄
人筋には評価が高くても、国民の皆様にはきちんと伝わりませんでした。福田内閣の致命的な欠点は「発信力」にあったと反省しております。


◆ 総裁選挙を開かれたものに

 私達はこの政治空白を一刻も早く埋めるために現在総裁選挙を実施中です。私はこの総裁選については国会議員になって以来一貫した姿勢で取り組んで参りま
した。それは「派閥によらない総裁選挙」です。
 自民党の総裁選挙は事実上の日本の総理大臣を決める選挙になります。国会議員の投票行動を派閥の論理で決定してよいはずがありません。総裁選挙を自由で
開かれたものにすることこそが自民党改革であり、若手議員の役割だと心得、私はこれまでその時々の総裁選において独自の活動を行って参りました。



◆ 自ら選ぶ総裁選挙

 平成10年の小渕内閣誕生の際には、候補者として人気が出なかった小渕先生のスタッフとして自ら名乗り出て、僭越ながら候補者のキャッチフレーズや政策
づくり、選挙期間中の秘書役をさせていただきました。
 平成13年の小泉内閣誕生の際には、自民党始まって以来初めての若手議員を集めての候補者別政策懇談会を仲間 3
人と開催し、その企画は自民党青年局へ引き継がれ、党の正式行事となって定着しております。この時は橋本派反乱軍などと呼ばれ大騒ぎになりましたが、最後
まで自分の意志を通させていただきました。
 平成15年の小泉総理の最後の総裁選には、若手候補者を立てるべく会をつくり、必要な推薦人20人に対しあと 1
人の19人まで集めたこともありました。
 平成18年の安倍内閣の誕生には多くの若手中堅議員と共に自民党の世代交代の為に再チャレンジ推進議連を結成し、初の戦後生れの総理実現を果たしまし
た。
 かいつまんで文字にするとこのようになりますが、自民党という政党の力の源泉に触れる私達若手議員の活動は、党内の秩序を乱すものとして強力な圧力がか
かったり、除名というような可能性もありましたが、私達が頑張ることが党の活性化につながり、新しい自民党を創ることになると信じ行動して参りました。
 今回の総裁選挙では主要な派閥が自主投票になりましたが、私達が続けてきたこれまでの活動も大きな影響を与えたのではと、いささかの自負があります。




これまで派閥によらない総裁選に取り組んでまいりました。
平成13年4月11日 候補者別懇談会で麻生候補を紹介する新藤(党本部にて)

◆ 新総裁に求められるもの

 いま政治に求められているのは、何よりも国民の暮らしを守ること。そして日本の将来が希望のあるものだということをしっかり示すことだと思います。景気
の谷の中で、中小企業や家計が一段と厳しさを増している時に、一刻も早く政策を立て実行するリーダーが必要です。それを選ぶのが今回の総裁選挙です。
  9
月10日には石原伸晃、小池百合子、麻生太郎、石破茂、与謝野馨各候補が立候補しました。いずれ劣らぬ論客であり、選挙期間中様々な場所で自由に堂々と各
々の政策を戦わせてもらうことを期待しています。間違っても裏工作や取引などをしてはいけません。そんなことをすれば国民は黙っておりません。私は党内に
あってこのことを強く発言し、そうならないようにしっかり行動したいと思います。
 さらに敢えて言わせていただくと、同時期に行われる民主党の党首選は小沢党首の無投票三選が既に決定済です。報道で伝えられたように、出たいという意志
のある議員の周辺をがんじがらめにして、立候補を断念させる手法は昔の自民党の体質そのものであり、独裁的且つ閉鎖的な雰囲気は私にはどうしても納得がい
きません。
 自民党の総裁選挙は、多くの候補者が立候補し、真剣な政策論争を戦
わせる場です。この政策論議を多くの国民の皆様にお聞きいただくために、全国各地で演説会が催されます。どうか皆様には総裁選挙をご注目いただき、そして
私達自民党が引続き政権を担う力があるのかどうか、私達の可能性をご判断していただきたいと思います。


新 藤 義 孝

第158号 経済産業副大臣を終えて  ~11ヶ月間を振り返る~



私を支えてくれた西村秘書官(後列右)を始め秘書官室のスタッフと、片付けを
終えた最後に記念撮影しました。この方達には本当にお世話になりました。


 皆様には猛暑の中、いかがお過ごしでしょうか。お体をご自愛の程お願い申し上げます。
 この度の内閣改造により私は去る8月5日付けをもって、経済産業副大臣を退任いたしました。昨年8月末の就任以来、約11ヶ月間の在任でした。昨年6月
の参議院選挙での自民党敗北、安倍政権の突然の交替、自民党総裁選挙、福田新内閣の誕生と目まぐるしく政局が動く中で副大臣に就任し、以来、ねじれ国会の
下での極めて厳しい国会運営が続きました。小泉政権時代とは打って変わった低支持率の中で、私も閣僚チームの一員として、甘利大臣のもとで微力ではござい
ましたが、精一杯の活動をさせていただきました。副大臣としての活動や公務の記録は私のホームページにまとめてありますので、皆様には是非ご覧いただけれ
ば幸いです。
 交替にあたっては後任となります高市早苗新副大臣に引き継ぎを行い、その後に経済産業省の幹部職員が交替式を行ってくれました。
 式の冒頭、望月晴文事務次官が私にとてもあたたかい歓送の辞を贈ってくれました。少しほめ過ぎの部分は差し引いていただくとして、私の副大臣としての活
動の雰囲気が伝えられればと思い、今号ではその抜粋をご紹介させていただきます。


◆ 事務次官の歓送の辞

 新藤義孝経済産業副大臣が経済産業省を去られるに当たり、職員を代表いたしまして、御礼の御挨拶を申し上げます。
 新藤副大臣は、川口市議、外務大臣政務官などの御経歴から得られた幅広い御経験から、地域中小企業支援、資源・エネルギー外交、環境問題などの政策課題
に対して、自ら先頭に立って精力的に取り組んでいただきました。ここでは特に2つほど例をあげたいと思います。
 第1は「ソーシャルビジネス」支援施策です。イラクやアフガンで難民支援を行っているNGO活動への支援などを積極的に行ってこられた御経験から、ソー
シャルビジネス支援に関する研究会に第2回以降毎回御出席され、報告書取りまとめをリードしていただきました。
 第2は「地理空間情報」活用施策です。新藤副大臣の強力なイニシアチブの下、外部有識者に加えて10省庁が参加して立ち上がった「地理空間情報活用推進
研究会」では、6回全てに御出席いただき、地理空間情報サービス産業の将来ビジョン策定の先頭に立っていただきました。このビジョンの実現を目指し、新藤
副大臣に命名いただいた地理空間情報に関する政策パッケージ「G空間プロジェクト」を強力に推進していきます。
 また、両研究会の最後には委員との懇親会を自ら企画され、酒杯を交わしながら熱い思いを語られました。



◆ 国会への対応

 自民党の部会が、特商法の改正条文を巡って揉めた際には、部会関係者との議論の場に副大臣自ら御出馬いただき、当省提案の条文に反対する議員を論理的説
明で説得していただいたことは、我々の記憶に新しいところであります。
 また在任中、国会での御答弁、様々な会議や式典での御挨拶、海外からの要人への御対応など数々の場面で御活躍をいただきました。新藤副大臣は、事前のレ
クの際に担当課からの説明を納得されるまでとことんお聞きになられました。そして、事務方が用意した発言原稿に自ら修正を加えられ、自分の言葉でわかりや
すくお話になられました。的確にポイントを押さえて熱くお話をされるお姿は、多くの聞き手の記憶に残ったに相違ないと確信しております。


◆ 外交における役割

 東シナ海の油田開発に関しては、「中国側の譲歩を引き出すためには、日本側も東シナ海で試掘を始めるなど強硬な姿勢を打ち出すべきだ」と終始主張してい
ただきました。こうした新藤副大臣の一貫した強い態度は、交渉の前面に立つ我々にとって、どれほど心強かったことでしょうか。
 新藤副大臣の支えがあればこそ、今回の妥結を勝ち取ることができたものと考えております。
 新藤副大臣には合計6回の海外出張にお出掛けいただきましたが、特に昨年12月、「第1回石炭・鉱物資源政策対話」のためにベトナムに行かれた際の新藤
副大臣の御対応ぶりは、大変示唆に富んだものとして長く語り継がれていくことと思います。新藤副大臣は会議の場では真剣な議論をする一方で、会議の合間に
は、水着一枚になって一緒に温泉に浸かり、夜の会食時には、ベトナム石炭鉱物公団の会長・総裁、ベトナム政府の代表らと肩を組んでの大歌合戦をされまし
た。このエピソードが、両国間の鉱物資源に関する協力関係の強化のみならず、両国間の絆の増進に大きな役割を果たしたことは疑いの余地がありません。「主
張すべき時にはしっかりと主張する、交流する時にはとことん交流する。」という外交の基本姿勢を、新藤副大臣には身をもってお示しいただいたものと感謝し
ております。


◆ 副大臣の執務室

 新藤副大臣室に伺いますと、机の周りに数多く置かれている御家族の写真、とりわけ1歳4ヶ月になる、かわいらしい”悠生(ゆうき)君”の写真を目にした
ことがある職員も多いことと思います。また、お花についても、そのお手入れの方法について具体的にスタッフに指示を出されるほど大事にしておられました。
仕事に対しては一切の妥協を許さず全力投球をされる一方で、このように御家族やお花をとても大切にされるような情愛溢れるお人柄に惹かれる職員が多かった
と思います。
 新藤副大臣には、国の未来に対する熱き思い、力強い行動力、そして優しいお人柄で私どもを御指導いただきましたことを、心より感謝申し上げます。
                             経済産業事務次官 望月 晴文


◆ 職務を終えて

 11ヶ月間の副大臣在任中は、私にとって大変充実した日々でした。責任は重く緊張の連続でしたが、内閣の一員として、いろいろな経験を積ませていただき、政治家としての幅を拡げられたと思っています。
 一方、在任中は地元に帰る回数が激減しておりましたが、今後は地域での活動も再開し、皆様の暮らしと国の未来のため、精一杯働かせていただきたいと考えております。


新 藤 義 孝

経済産業副大臣退任(2008年8月5日)

福田改造内閣発足に伴い各府省副大臣の交代人事が行われ、経済産業副大臣を退任することとなりました。後任として経済産業副大臣に着任された高市早苗衆議院議員に事務引き継ぎを行い、続いて、経済産業省内において副大臣交代式が執り行われました。

交代式では、経済産業省幹部職員を代表し、望月晴文経済産業事務次官より、

「新藤副大臣には、約1年間の在任中、これまでの幅広いご経験から、地域中小企業支援、資源・エネルギー外交、環境問題な
どの政策課題に対して、先頭に立って精力的に取り組んでいただいた。大変な論客であり、与党内の議論の場や国会の場においてご活躍を頂いた。また、海外出
張の際には、相手国との交渉では主張すべきことはしっかりと主張し、交流するときにはとことん交流するという外交の基本姿勢を身をもってお示しいただい
た。新藤副大臣には、国の未来に対する熱き思い、力強い行動力、そして優しいお人柄で私どもをご指導いただきましたことを、心より感謝申し上げます。」

との挨拶があり、私から、

「経済産業副大臣を努めたこの1年は、大変充実したものであった。国家が担う仕事は、財政・外交防衛・社会保障など様々で
あるが、すべては、国の経済がしっかりしていないと成り立たない。経済産業省は、人口減少下においても、さらに経済が発展するよう今後ともしっかりとした
政策を積極的に打ち出さなければならない。しっかりと頑張ってほしい。」

と、挨拶をいたしました。

この後、花束を頂き、経済産業省のロビーでは大勢の職員の方に見送っていただき、慣れ親しんだ経済産省を後にいたしました。

今後、経済産業副大臣の経験を活かし、日本のさらなる発展のため一層の努力をして参ります。

写真。副大臣引継式。

<副大臣引継式>

写真。幹部職員を代表して望月事務次官が挨拶。

<幹部職員を代表して望月事務次官が挨拶>

写真。副大臣交代式にて最後の挨拶。

<副大臣交代式にて最後の挨拶>

写真。副大臣交代式の最後には花束を頂きました。

<副大臣交代式の最後には花束を頂きました>

ショッケンホフ ドイツ連邦議会議員の表敬を受ける(2008年8月4日)

外務省のオピニオンリーダー招へい事業により訪日されたショッケンホフ ドイツ連邦議会議員の表敬を受けました。話題は、気候変動問題やWTO(世界貿易機関)、二国間EPA(経済連携協定)に関することが中心となりました。

写真。表敬を受ける新藤副大臣。

<表敬を受ける新藤副大臣>

東海北陸7県議会議長会からの要請を受ける(2008年7月31日)

福井県議会 石川与三吉議長一行から「原子力発電所の安全性の確保について」の要請を受けました。

これに対して、

「日頃から国の原子力政策について、ご協力をいただいていることへのお礼を申し上げるとともに、地元を始め国民の方々への情報提供の取り組みとして開始したモバイル保安院について紹介し、今後とも原子力発電所の安全確保に万全を期すこと」

を約束致しました。

写真。要請書を受け取る新藤副大臣。

<要請書を受け取る新藤副大臣>

日ブルネイEPA第1回合同委員会に出席(2008年7月31日)

日ブルネイ経済連携協定(EPA)が発効した7月31日、同協定の第1回合同委員会に高村外務大臣、額賀財務大臣、岩永農林水産副大臣とともに出席し、挨拶を致しました。

本委員会には、ブルネイ側からモハメッド・ボルキア外務貿易大臣が出席し、日ブルネイEPAの実施を円滑にするための情報の交換などが行われました。

日ブルネイEPAは、エネルギー資源の安定供給に資する枠組みも提供するものであり、発効により両国間の経済上の連携が一層強化されることが期待されています。

写真。合同委員会の様子。 写真。合同委員会を終えて。

<合同委員会の様子>

<合同委員会を終えて>

第20回経済財政諮問会議に出席(2008年7月29日)

福田総理大臣、町村官房長官、額賀財務大臣、大田経済財政政策担当大臣などの関係閣僚、白川日銀総裁、御手洗キヤノン株式会社会長などをメンバーとする経済財政諮問会議の第20回会合に出席致しました。同会議の場において、「平成21年度概算要求基準」が決定されました。

今回の「平成21年度概算要求基準」と先に決定した「経済財政改革の基本方針2008」の内容をふまえ、今後、関係省庁において概算要求の検討が本格化します。

私も経済産業副大臣として、「経済成長戦略」、「低炭素社会の実現」など、基本方針に盛り込まれた内容を実現するための予算の検討に積極的に参画してまいります。

写真。経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣。

<経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣>

松沢成文神奈川県知事から原油高対策・中小企業施策に関する要請を受ける(2008年7月29日)

全国知事会を代表し松沢成文神奈川県知事が、原油高対策・中小企業施策に関する要請に来られました。

これに対して、

「原油価格安定化のため国際的な枠組みでの話し合いに積極的に取り組むことや、国内の中小企業対策を全力で実施していくこと」

を約束致しました。

写真。要請書を受け取る新藤副大臣。

<要請書を受け取る新藤副大臣>

JAPAN国際コンテンツフェスティバル百人委員会結団式に出席(2008年7月29日)

本年9月30日~10月28日の期間に開催される世界最大規模の統合的コンテンツフェスティバルである「JAPAN国際コンテンツフェスティバル(愛称:CoFesta)」を産業界から支援することを目的に設立された「百人委員会」の結団式に出席し、来賓として挨拶を致しました。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。

<挨拶を行う新藤副大臣>

天皇陛下御行幸に随行(2008年7月28日)

廃棄物リサイクル・ビジネスを育成・発展させることを目的として東京都が推進している「東京都スーパーエコタウン事業」をご視察されるため、天皇陛下が都内を御行幸されました。

リサイクル政策を所管する経済産業省を代表して、私が天皇陛下の御行幸に随行致しました。陛下は、関係企業の代表者の方からの説明を熱心にお聴きになり、積極的に質問されていました。

第157号 西川口駅西口再生事業 -国の支援が決定しました-



西川口駅西口前の商店街:違法風俗店の退去した後の空き店舗には
子供たちの手で花の絵が描かれました。


 今号は、JR西川口駅西口で、本格的に動き出した新しいまちづくりをご紹介したいと思います。


◆ 地域・商店街の現状

 西川口駅周辺は、首都圏有数の風俗街となっています。そのうち、違法の性風俗店は200軒を超え、更には殺人や暴行など悪質な刑法犯罪も多発しておりま
した。事態を重く見た埼玉県警は違法性風俗店に対する一斉摘発など強力な取り締まりを行った結果、違法な店舗は昨年はゼロとなり、これに伴い刑法犯も激減
している状態です。
 その一方で、未だにかつての街のイメージは簡単に拭い去ることが出来ず、駅周辺でありながら、商業テナントの入居も進まず、空き店舗が連続し人通りも少
なく街の活気は失われております。
 川口商工会議所では昨年7月から本年の2月まで「西川口駅西口再生部会」を設置し、中高生などにより空き店舗のシャッターに花の絵を描いたり、来街者ア
ンケートやシンポジウムを開くなど、街の再生に向けた調査研究が進められてきました。
 昨年10月の現地調査によると、空き店舗は87棟、空きフロアが163件もあり、小規模な物件が多いという結果が出ています。



◆ 県・市の動き

 これまで市議会では立石・篠田両市議ら地元の議員が地域の意向を取り上げ、岡村市長も積極的に取り組んで参りました。県議会では奥ノ木
・田中両県議を始め川口選出議員が、県警などに働きかけを行って参りました。
 平成17年には県議会で迷惑行為防止条例が成立、続いて川口市防犯のまちづくり条例が制定され規制の強化が図られました。昨年6月の奥ノ木県議の質問、
去る7月10日の上田知事の現地視察により県の支援も方向付けがなされました。
 地域においては、地元商店街や町会を始め、警察や市役所、市議会や民間団体による防犯パトロールなどの地道な活動が続けられてきました。そして、第
150号の週刊新藤「ゴミ拾いで街を変える」で紹介した学生や市民ボランティアグループによるゴミ拾い運動のような取り組みが重なってきたのです。




学生や市民ボランティアによって、ゴミ拾い運動が地道に続けられています。
(毎月第1日曜朝9時、西川口駅西口交番前集合です。)

◆ 事業採択枠は10倍!

 さらに国にも支援を要請しました。5月には内閣府が窓口の「地方の元気再生事業」に川口商工会議所が、「西川口・安全で明るい街への再生~性風俗の街か
らの脱却~」という事業名で応募しました。しかし、ここからが大変でした。皆様もご存じのように国の事業には予算があり、採択件数もその範囲に限られま
す。平成20年度の採択枠120件に対して全国から1186件の応募があり、予算額は24億円に対し、合計230億円分の要望が出されていたのです。
 実に10件応募して1件しか採択されない厳しい状況です。国会の私のところにも川口商工会議所、市役所から本事業への支援要請がありました。こういう時
こそ地元選出議員の出番と心得、私は最大限の運動をさせていただき、先般、事業採択が決定いたしました。
 私が行った活動は、要は政府内に事業内容をより理解してもらうための丁寧な説明を行ったことです。要所要所によく話をし、西川口の事業の必要性や独自
性、地域の熱い思いを伝えました。
 選定方法は、全国8つのブロック毎に民間有識者などによる連絡会議を設け、まず約1200件を170件に絞り込み、更に政府内の地域活性化戦略チームが
専門的見地から評価を行い、最終的に120件を選定するという厳しいものでした。
 国への事業申請は、区画整理や道路・学校など公共事業と同様に、要望を出したから簡単に予算が付くというものではありません。関係者の取り組みの熱意と
事業内容が国に評価されたことが、今度の採択に結びついた訳です。


◆ 実現させようB級グルメの街

 今回の事業計画では、西川口の西口をB級グルメタウンにしようということが提案されています。その内容は、2年間の期間限定で「まちづくりステーショ
ン」を常設し、テナント側の出店意向とオーナー側との橋渡しを行い、まずは空きビルのうち、街の顔となる1階の路面店の募集に取り組みます。
 また、50万都市の川口には、外国人が約2万人住んでいます。アジア、中東、中南米など人種・国籍も多様であり、その活力を生かした国際色豊かな飲食店
の立地も考えます。「味はA級、値段はB級」をモットーにアジア、エスニックなどのメニューやこだわり(県産、地場産品、自然食など)を持った飲食店の展
開を行うというものです。
 B級グルメタウンをアピールする為に、既存店や新規参入希望者による西川口B級グルメ王選手権といった大会や、そこで選出された西川口代表チャレン
ジャーを埼玉県のB級グルメ王決定戦に進出させ、その大会を西川口に誘致しようといった楽しい企画も検討されています。
 この事業主体には、大学やNPO、ボランティア団体、そして民間企画会社など多様な人々が参加しています。防犯やまちの浄化と併せて商店街の活性化を図
る試みは全国的にも珍しく、是非、この事業が成功するようにみんなで応援、強力していきたいと思います。街づくりはみんなの手で、そして国・県・市の連携
を密にすることで実現させたいと願っています。


新 藤 義 孝

第6回消費者政策会議に出席(2008年7月25日)

消費者基本法に基づいて、平成17年4月に策定された消費者基本計画の進捗状況を確認するため開催された「消費者政策会議」の第6回会合に出席致しました。

経済産業省関係では、悪質な訪問販売を排除するため、先般の通常国会において特定商取引法及び割賦販売法の改正が行われたことなどが報告されました。

写真。消費者政策会議に出席する新藤副大臣。

<消費者政策会議に出席する新藤副大臣>

第6回青少年育成推進本部に出席(2008年7月25日)

次代を担う青少年の育成に関する施策について、関係行政機関総合の緊密な連絡を確保するとともに、総合的かつ効果的な推進を図ることを目的とした「青少年育成推進本部」(本部長:内閣総理大臣)の第6回会合に出席致しました。

今回の会議では、政府の青少年育成に係る基本理念と施策の中長期的な方向性を示した「青少年育成施策対策」が策定されました。

写真。青少年育成推進本部に出席する新藤副大臣。

<青少年育成推進本部に出席する新藤副大臣>

2008サラゴサ国際博覧会ジャパンデー公式式典等に出席するためスペイン・フランスに出張(2008年7月17日~23日)

皇太子殿下がご臨席される2008年サラゴサ国際博覧会ジャパンデー公式式典等に日本政府博覧会担当副大臣として出席するため、スペイン・サラゴサに出張いたしました。

また、スペイン・サラゴサを訪問する機会を活用し、フランス・シェルブールのアレバ社ラ・アーグ再処理工場を視察し、同社幹部と意見交換を致しました。

7月20日~22日 2008サラゴサ国際博覧会ジャパンデー公式式典等に出席

「水と持続可能な開発」をテーマとして2008年6月14日から9月14日まで開催されている2008年サラゴサ国際博覧
会のジャパンデー公式式典(7月21日)に出席致しました。同式典は皇太子殿下のご臨席のほか、森喜朗元総理、豊田章一郎総理特使も参加され執り行われま
した。

ジャパンデーには「水と共生する日本人~知恵と技~」を出展テーマとした日本館をはじめとして万博会場内で各種行事を行うことにより、環境をテーマとした21世紀型万博であるサラゴサ国際博覧会をより一層盛り上げることができました。

写真。様々なイベントで盛り上がるジャパンデーの様子。

<様々なイベントで盛り上がるジャパンデーの様子>

写真。ジャパンデーにて関係者と鏡割り。 写真。万博会場の様子。

<ジャパンデーにて関係者と鏡割り>

<万博会場の様子>

7月18日 アレバ社ラ・アーグ再処理工場を視察

スペイン・サラゴサを訪問する機会を活用し、フランス・シェルブールのアレバ社ラ・アーグ再処理工場を視察しました。我が
国の六ヶ所再処理工場のモデルとなった同工場の運営状況等を視察するとともに、同社幹部と日本の核燃料サイクル政策のあり方などについて意見交換を行いま
した。

第156号 日本の航空機産業の挑戦 -MRJを視察しました-



国産ジェット機 MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)の開発は、
中小企業にまで波及する製造業の強化が期待されています。


 去る6月18日(水)、三菱重工業㈱名古屋航空宇宙システム製作所において、航空機の製造・開発現場を視察し、関係者の方々から航空機産業の現状につい
てお話をうかがうとともに、今後の展望について意見交換を行いました。今号では、日本の製造業が大きな期待を寄せる航空機産業について考えてみたいと思い
ます。


◆ 航空機産業の特色

 航空機は産業技術の結晶です。1万メートルの高空を時速約 980 kmの高速で長時間飛行するという極限状態において、厳格な安全性が要求されるのが航空機であり、他の機械とは比較にならない程、高度な信頼性が求められます。
 航空機で一度実証された技術が、他の産業分野に転用され、例えば、チタンが最初に用いられたのは戦闘機ですが、それが旅客機に用いられ、今や、自動車、リニアモーターカー、医療器具等にも用いられています。



◆ 我が国の航空機産業の将来像

 日本の航空機技術は、名機ゼロ戦を筆頭に、戦前・戦中は世界トップクラスの技術を持っていました。戦後7年間は研究や生産が禁止されていたため、世界に
大きく水を開けられてしまいました。その後、自衛隊機の修理や練習機の生産等で徐々に回復に向かい、1960年代には我が国初の民間旅客機として、
YS-11が開発・生産されました。このプロジェクトは、技術的には一定の評価を得たものの、生産コストが高く赤字が蓄積したことなどから、1970年代
には製造を中止する結果となりました。
 その後、日本の航空機産業は国際共同開発に軸足を移し、米国のボーイング社や仏のエアバス社の機体製造に参加しています。最新鋭機のボーイング787で
は、機体の35%を日本企業が担当しており、航空機技術の要である主翼をまかされていることは、日本の技術力の高さを示しています。
 日本の航空機産業は売上高 1
兆2000億円の規模にまで成長しています。しかし海外では、戦略的分野である航空機産業へ参入を図るべく、ロシアや中国等の新興国が次々と旅客機開発プ
ロジェクトを立ち上げています。日本が航空機部門で国際競争に勝ち抜くためには、従来の国際共同開発に加え、日本が自前で完成機プロジェクトを手がけ、設
計、開発、型式証明、販売、プロダクトサポートという一連のプロセス全体を担うことが必要です。例えば、日本は部品や素材の面では世界で大きなシェアを
取っておりますが、これらの新しい技術を率先して使おうと思っても、やはり機体を開発しているメーカーに主導権があり、メーカーが使うと決断しないと使え
ないのです。




国産初の旅客機YS-11(左)。日本が開発したF-2戦闘機(右)の技術がMRJに
つながっています。

◆ 国産旅客機MRJの意義

 現在、YS-11以来40年ぶりとなる国産旅客機MRJ(Mitsubishi Regional
Jet)プロジェクトが進行中です。MRJは70席~90席クラスのリージョナル・ジェットと呼ばれる航空機であり、2013年の市場投入を目指して、現
在、三菱航空機㈱を中心に開発や販売が進められています。
 このプロジェクトの政策意義としては、次の 3 点が挙げられます。


◆ ①中小企業への波及効果

 航空機の場合は約300万点(自動車よりも 2 桁多い)もの部品から成り立っており、完成機開発であるMRJプロジェクトへの参加を通じて部品・材料産業が高度化し、これがさらに製造業全体の業務拡大につながります。


◆ ②環境に対するメリットが高い

 MRJの何よりの特徴は、主要部分に炭素繊維を使った複合材料を使用することにより機体の軽量化が図られ、従来の機体よりも燃費が20%も向上している
ことです。また、新型エンジンの開発と機体の形状を工夫したことにより、騒音が他機のなんと 1 / 2
まで抑えられています。しかも、燃料代の節約は航空会社の経営に大きく貢献できることになります。


◆ ③先端技術による競争力強化

 MRJには炭素繊維による複合材成形技術という世界最高の技術が使用されています。薄いテープ上の炭素繊維を何十層にも重ねて高温高圧で焼き上げること
により、繊維でありながらジェラルミンと同等の強度を持ち、はるかに軽量の素材として成型しています。従来は非常に価格が高いという難点がありましたが、
今回は真空の力を利用して炭素繊維に樹脂(ガラス材のようなもの)を浸透させる新工法を編み出し、低コストを実現しています。この技術を他の機体や他の分
野に展開することにより、日本の産業はさらに強みを増すことになります。
 また、MRJは政府専用機としての採用も期待されています。これにより、閣僚クラスが世界中に機動的に出張できるようになるとともに、日本の環境技術の
PRにもなります。


◆ 航空機産業への期待

 MRJプロジェクトを成功させるため、私たちは、研究開発への支援、政府貿易保険の活用を検討するとともに、政府や閣僚によるトップセールスを行っています。
 私も、これまでインド、ベトナム、ペルー、メキシコ、トルコなど各国との通商交渉の中でMRJの紹介を行い、購入を働きかけてまいりました。日本の産業力強化のため、航空機産業への期待は大いに高まっています。


新 藤 義 孝

宮古島バイオエタノール・アイランド構想及び鉄鋼分野における最新の省エネ技術視察、沖縄・大分に出張(2008年7月10日~11日)

宮古島に出張し、サトウキビを原料としてバイオエタノールを製造し、バイオエタノールを混合したガソリンを島内に供給する「宮古島バイオエタノール・アイランド構想」の状況を視察するとともに、関係者と意見交換を致しました。

また、大分県大分市の新日本製鐵株式会社大分製鐵所を訪問し、鉄鋼分野における最新の省エネ技術等を視察するとともに、関係者と意見交換を致しました。

7月10日 宮古島バイオエタノール・アイランド構想の状況を視察

サトウキビの精糖段階において発生する副産物である糖蜜を原料としてバイオエタノールを製造し、バイオエタノールを混合し
たガソリンを島内に供給する「宮古島バイオエタノール・アイランド構想」の状況を視察致しました。本事業は、地産地消型バイオマスエネルギーに関する先進
的な取り組みであり、更なる推進が期待されています。

こちらでは、バイオエタノール製造施設やバイオエタノール混合ガソリン給油施設等を視察するとともに、自治体関係者やバイオエタノール製造施設関係者と意見交換を致しました。

写真。バイオエタノール製造施設を視察。 写真。給油施設を視察。

<バイオエタノール製造施設を視察>

<給油施設を視察>

7月11日 鉄鋼分野における最新の省エネ技術を視察

新日本製鐵株式会社大分製鐵所を訪問し、本年5月30日に竣工した大分第5コークス炉を中心に事業所内を視察致しました。
大分第5コークス炉は、国の研究開発成果である石炭高度転換コークス製造技術(SCOPE21)を採用し、最新の省エネ性能を有しています。今後、同社で
の順調な操業を通じて、同型の炉が国内・海外へ展開されることが期待されています。

こちらでは、製鉄所関係者から説明を受けるとともに、今後の鉄鋼分野における省エネルギー・温室効果ガス排出削減に関する取り組みなどについて意見交換を致しました。

写真。大分第5コークス炉を視察。 写真。製鉄所関係者と。

<大分第5コークス炉を視察>

<製鉄所関係者と>

日EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブルに出席(2008年7月4日)

日EUのビジネス界のリーダーとの定期会合である「日EUビジネス・ダイアログ・ラウンドテーブル官民合同会合」に出席し、挨拶を行うとともに、気候変動問題、エネルギー安全保障などの世界規模の課題への対応に向けた日EU協力の必要性、また、その協力の枠組みである「日EU経済統合協定」の重要性について、ビジネスリーダーとの間で活発な意見交換を行いました。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。 写真。会合の様子。

<挨拶を行う新藤副大臣>

<会合の様子>

第1回ソーラー住宅普及促進懇談会に出席(2008年7月4日)

太陽光発電を設置した住宅の普及を促進するため、主要な太陽電池メーカーとハウスメーカーの代表者が集まり、促進策について議論を行う「第1回ソーラー住宅普及促進懇談会」に出席し、挨拶を行うとともに、懇談会メンバーの方々と意見交換を致しました。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。 写真。懇談会の様子。

<挨拶を行う新藤副大臣>

<懇談会の様子>

浜岡原子力発電所安全等対策協議会からの要請を受ける(2008年7月3日)

石原 茂雄 浜岡原子力発電所安全等対策協議会長(静岡県御前崎市長)一行から、「中部電力(株)浜岡原子力発電所4号機におけるプルサーマル実施に際し、安全性の確保等に関する要請」を受けました。

これに対して、

「日頃から、プルサーマルの実施など国の原子力政策について、ご協力をいただいていることにお礼を申し上げるとともに、今後とも、国として、引き続き原子力の安全の確保に万全を期すこと」

を約束致しました。

写真。要請書を受け取る新藤副大臣。 写真。石原御前崎市長一行と会談。

<要請書を受け取る新藤副大臣>

<石原御前崎市長一行と会談>

農商工連携フォーラムに出席(2008年7月3日)

地域活性化のため農林水産省と経済産業省が取り組んでいる農商工連携が全国各地で活発に展開される気運を高めるために行わ
れた「農商工連携フォーラム」(主催:農林水産省、経済産業省、独立行政法人中小企業基盤整備機構)に出席し、農商工連携88選に選定された事業者に認定
証を授与するとともに、主催者として挨拶を致しました。

写真。主催者として挨拶を行う新藤副大臣。

<主催者として挨拶を行う新藤副大臣>

写真。認定証を授与する新藤副大臣。 写真。関係者と記念撮影。

<認定証を授与する新藤副大臣>

<関係者と記念撮影>

第1回全国バイオマスタウンサミットに出席(2008年7月2日)

木くず、もみがら、家畜排せつ物などのバイオマス資源を最大限活用していくための新しい取り組みであるバイオマスタウン構想(※)を公表した全国の市町村長が一同に会する「第1回全国バイオマスタウンサミット」に若林農林水産大臣とともに出席し、挨拶を致しました。

※バイオマスタウン構想:

「地域から回収した生ごみをメタン発酵し、電力や熱に変換し利用する」、「地域内のサトウキビからバイオエタノールを製造し利用する」など、地域においてバイオマスの発生から利用までを効率的・安定的に利活用していく構想。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。

<挨拶を行う新藤副大臣>

ホア ベトナム・ビナコミン総裁一行の表敬を受ける(2008年7月1日)

日本のビジネスパートナー等を訪問するために来日したベトナムのホア・ビナコミン(ベトナム石炭鉱物産業グループ)総裁一
行の表敬を受けました。話題は、石炭やレアアースの採掘について日本との協力関係を発展させること、炭鉱技術についての研修事業継続に関することが中心と
なりました。

写真。表敬を受ける新藤副大臣。

<表敬を受ける新藤副大臣>

ゼロエミッションハウス開館披露式典に出席する等のため北海道に出張(2008年6月30日)

地球環境問題が大きな討議テーマとなるG8洞爺湖サミットの開催にあわせ、日本が有する世界最高水準のエネルギー・環境技術を広く世界にアピールするために建設された近未来型住宅「ゼロエミッションハウス」の開館披露式典に出席する等のため、北海道に出張致しました。

6月30日 ゼロエミッションハウス開館披露式典に出席

G8洞爺湖サミットの開催にあわせ北海道留寿都村に建設された国際メディアセンターの敷地内に、日本が有する世界最高水準のエネルギー・環境技術の粋を投入した「ゼロエミッションハウス」を官民協力のもとに建設しました。

このゼロエミッションハウスは、土壁などの伝統的技術とともに、太陽光発電、高効率照明などのグリーンIT、ヒートポンプ給湯器、家庭用燃料電池システム等の最新技術を備え、耐震性・断熱性などの日本の工業化住宅の優れた技術を駆使した近未来型住宅です。

こちらでは、建設に携わった官民関係者及び多数の報道関係者が参加した開館披露式典に出席し、挨拶と開館のテープカットを行うとともに、ハウスの内覧を致しました。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。 写真。開館のテープカットを行う新藤副大臣。

<挨拶を行う新藤副大臣>

<開館のテープカットを行う新藤副大臣>

写真。内覧の様子。 写真。燃料電池の排熱を利用した足湯を体験。

<内覧の様子>

<燃料電池の排熱を利用した足湯を体験>

6月30日 中小企業活性化・北海道戦略会議に出席

留寿都村からの帰路に札幌市で行われている「中小企業活性化・北海道戦略会議」に出席致しました。この会議は、北海道経済
産業局が主催し、道内の地域経済・中小企業活性化のため、道内産官学代表者の方が一堂に会して地域経済活性化の取組や中小企業施策に関する議論を行うもの
です。

こちらでは、挨拶を行うとともに、道内産官学代表者の方の活発な議論を拝聴し、積極的に意見交換を致しました。

写真。戦略会議にて挨拶を行う新藤副大臣 写真。意見交換を行う新藤副大臣。

<戦略会議にて挨拶を行う新藤副大臣>

<意見交換を行う新藤副大臣>

第155号 洞爺湖サミットに期待する -日本の誇る環境技術を世界に発信-



サミット会場の近くには、日本のエネルギー・環境技術の粋を集めた、
近未来型住宅「ゼロエミッションハウス」が建設されます。


 いよいよ北海道洞爺湖サミットが間近に迫ってきました。7月7日から3日間、各国の首脳は、世界が直面する様々な課題について真剣に議論することになります。今回のサミットの主要テーマの一つは、気候変動・環境問題です。


◆ 日本の技術を導入すればマイナス66%

 私の持論は、「経済活動と地球環境問題の両立こそが世界を発展させる。そのカギを握るのは日本の環境技術である。」ということです。この週刊新藤でもこ
れまでに何度か取り上げて参りましたが、私達日本人が思っている以上に、我が国は世界最高の省エネ技術を有する環境技術大国です。
 エネルギー効率は、日本が1のエネルギーで産み出すGDPを、米国では2倍、韓国では3.2倍、なんと中国では8.7倍、さらにインドでは9.1倍のエ
ネルギーが必要となります。
 仮に日本並みのエネルギー効率を持つ機械やエアコン・TVなどの製品を世界の各国で導入したとすれば、エネルギー消費量は現状よりもマイナス66%!に
なります。
 もちろん机上の計算ですが、日本の環境技術は、資源の無い国の必然とはいえ、それくらいものすごいパワーを持っていることを、もっと皆様に知ってもらい
たいと思います。



◆ ゼロエミッションハウス

 今回のサミットには、主要国の首脳が集まるとともに、世界各国のメディアが洞爺湖にやってきます。そこで我が国の世界最高水準のエネルギー・環境技術の粋を投入して近未来型住宅「ゼロエミッションハウス」を建設いたします。 
 ゼロエミッションとは、「排出が無い」という意味で、省エネだけでなく、生活に必要なエネルギーを、太陽光発電や小型の風力発電など新エネルギーで発生させることによって、CO2の排出量ゼロを実現した家のことです。


◆ 自然エネルギーや新素材の活用

 太陽光や風力など自然の力を活用する技術の分野では、ガラス窓に貼れる超薄型の太陽電池があります。太陽電池は、その生産量も世界トップレベルで、日本
が技術革新で世界を牽引しています。これまでの100分の1、わずか2ミクロン(ミクロンは、1000分の1ミリ)の薄さの電池をガラス窓に張ることで発
電ができ、世界中のビルでの活用が期待されているのです。
 住宅建材では、4分の1の薄さで従来と同じ効果のある新型の「真空断熱材」を壁材として用いたり、断熱ガラスを使うことによって、暖房や冷房の効率を向
上させます。また、屋根や屋上は緑化することにより、室内の温度上昇を防止します。実験では、通常に比べて2度程度も温度低下効果があると認められていま
す。
 ハウスの中には、省エネのために、エアコンや冷蔵庫、テレビ、パソコンなど省エネ家電による「グリーンIT」を随所に配置するだけでなく、蛍光灯に代わ
る次世代型の高効率照明である「有機EL照明」、照明の代わりに、鏡の原理を利用して太陽光を建物の暗い所にまで取り込み大幅な省エネを実現する「光ダク
トシステム」などを取り付けます。照明や音響を自動制御する寝室環境システムも設置します。


◆ 新しいエネルギーシステム

 エネルギーを生み出す新しいシステムとして、家庭用の燃料電池技術やヒートポンプ技術に、注目が集まっています。家庭用の燃料電池は2009年度に世界
初の商品化を目指しており、従来に比べ、CO2排出量が45%も削減されます。
 この燃料電池は稼働させると電力と同時に、温水も生み出します。これを利用し、ハウスの軒先では足湯のスペースを設けます。
 また、ヒートポンプ技術は、空気中の熱を圧縮して冷却や加熱を行うシステムで、ガス給湯器など従来のシステムと比べて、CO2排出量が半減すると言われ
ています。
 このハウスは、サミット期間中、洞爺湖から車で30分程のルスツに設置される国際メディアセンターの隣に建設します。太陽光発電や燃料電池などを生産す
る日本企業50社の協力を得て、経済産業省が建設します。週刊新藤を発行する6月30日に開館披露式典を行い、経産省を代表して私がテープカットを行うこ
とになっております。


◆ リスクをチャンスへ

 環境を守る取り組みは、我々の暮らしからはじめることが重要です。このハウスを通じて、地球環境問題への対応と快適な暮らしを同時に実現できることを世界に示したい、と私達は意気込んでいます。
 日本の環境技術に世界が強い期待を抱いています。そして、これら環境技術は我が国産業の強みでもあります。地球環境問題というリスクをチャンスに変える発想で、世界の持続的な成長と我が国の産業の発展を同時に達成できるシナリオは決して夢物語ではありません。
 今回のサミットが大いなる成果をあげられるよう、皆様も是非注目していただきたいと思います。


新 藤 義 孝

産学人材育成パートナーシップ会議に出席(2008年6月27日)

大学における教育と産業界のニーズにミスマッチが生じている実態があるなど、人材育成に関する産学間の課題を解決して行くため、産学双方向の対話を行うことを目的とした「産学人材育成パートナーシップ会議」に出席し、挨拶を致しました。

写真。挨拶を行う新藤副大臣。

<挨拶を行う新藤副大臣>

第17回経済財政諮問会議に出席(2008年6月27日)

福田総理大臣、町村官房長官、額賀財務大臣、大田経済財政政策担当大臣などの関係閣僚、白川日銀総裁、御手洗キヤノン株式
会社会長などをメンバーとする経済財政諮問会議の第17回会合に出席致しました。同会議の場において、「経済財政改革の基本方針2008」が決定されまし
た。

会議の最後には、福田総理大臣から、

「私の考え、改革の全体像と道筋を示したものが、この経済財政改革の基本方針2008である。内閣が、今、取り組まなければならない重要課題をとりまとめており、引き続き、関係各位のご尽力をお願いする。」

との挨拶がありました。

私も内閣の一員として、「経済成長戦略」、「低炭素社会の実現」など、基本方針に盛り込まれた内容に全力を尽くす決意を改めて固めてまいりました。

写真。経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣。

<経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣>

農商工連携先進事業者等との意見交換及び釧路コールマイン(株)視察等のため北海道に出張(2008年6月25日~26日)

北海道千歳市、阿寒町、釧路市に出張し、北海道地域における農商工連携先進事業者、中小ものづくり企業関係者等と意見交換を行うとともに、国内唯一の坑内堀炭鉱である釧路コールマイン社において、炭鉱内部の視察、海外研修生との意見交換を行いました。

6月25日 北原電牧(株)の視察

地域活性化のため農林水産省と経済産業省が取り組んでいる「農商工連携」の先進事業者である北原電牧(株)を訪問致しまし
た。同社は乳牛への給餌時間を従来の1/20に短縮するITを活用した酪農用自動給餌システムを開発し、北海道地域における酪農業の活性化に貢献していま
す。こちらでは、北原社長から研究開発の経緯、今後の事業展開などについての話を伺うとともに、同社の機器を実際に導入している牧場を視察し、関係者と意
見交換を致しました。

写真。北原社長から説明を受ける新藤副大臣。 写真。牧場を視察する新藤副大臣。

<北原社長から説明を受ける新藤副大臣>

<牧場を視察する新藤副大臣>

6月25日 阿寒地元関係者と意見交換

阿寒町を訪問し、商工会関係者や観光協会の方と、アイヌ文化、美しい湖や森、温泉商店街などの地域資源を活かしたまちづくりの取り組みなどについて意見交換を致しました。

6月26日 釧路コールマイン(株)を訪問

我が国唯一の坑内堀炭鉱であるとともに、海外からの研修生受入事業を行っている釧路コールマイン(株)を訪問し、炭鉱内部
を視察するとともに、同社関係者及びベトナム、中国の研修生と意見交換を致しました。ベトナム、中国からは多くの石炭を輸入しており、本研修事業を通じて
日本の技術が現地の炭鉱で活用されることが期待されます。

写真。安全の点呼を行う新藤副大臣。 写真。入坑前に関係者と。

<安全の点呼を行う新藤副大臣>

<入坑前に関係者と>

写真。研修生を激励する新藤副大臣。 写真。意見交換後に研修生と握手。

<研修生を激励する新藤副大臣>

<意見交換後に研修生と握手>

6月26日 (株)ニッコーを視察

熟練の技を取り込んだオリジナルの水産加工装置を開発し、水産業が盛んな釧路地域の活性化に貢献している(株)ニッコーを訪問し、同社の佐藤社長と意見交換を致しました。こちらでは、製品のPRなど今後の事業展開についての話題が中心となりました。

写真。佐藤社長から説明を受ける新藤副大臣。 写真。水産加工装置を視察。

<佐藤社長から説明を受ける新藤副大臣>

<水産加工装置を視察>

第16回経済財政諮問会議に出席(2008年6月23日)

福田総理大臣、町村官房長官、額賀財務大臣、大田経済財政政策担当大臣などの関係閣僚、白川日銀総裁、御手洗キヤノン株式
会社会長などをメンバーとする経済財政諮問会議の第16回会合に出席致しました。今回は、「経済財政改革の基本方針2008」の原案が示され、議論となり
ました。

私からは、

「基本方針に盛り込まれた政策をしっかり実行するとともに、経済成長戦略大綱の改定案について、最終的な調
整を終えたものを次回の経済財政諮問会議に提出すること。また、特に原油価格高騰対策について、中小企業対策等の実施や国際的な枠組みでの話し合いに積極
的に取り組むこと。」

などについて発言を致しました。

写真。経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣。

<経済財政諮問会議に出席する新藤副大臣>

カバーニャス在日メキシコ大使の表敬を受ける(2008年6月20日)

カバーニャス在日メキシコ大使の表敬を受け、2005年4月に発効した日メキシコEPA(経済連携協定)の今後の更なる活
用方法等について意見交換を致しました。また、去る6月3日メキシコシティーでの私とレイセギ・メキシコ経済副大臣との会談に引き続き、メキシコと日本間
の農産品貿易に関する今後の取り組みについても話題となりました。

写真。表敬を受ける新藤副大臣。

<表敬を受ける新藤副大臣>