2003年4月17日 新藤政務官が沖縄を訪問

新藤外務大臣政務官は、就任後初めて沖縄に出張し、稲嶺恵一知事との会談、米海兵隊関係者との意見交換を行った。新藤政務官は、外務大臣政務官就任以前には何度も沖縄を訪問し、沖縄振興委員会でも積極的に発言、沖縄に深く関わってきているが、今回は、米国との関係を担当する外務大臣政務官として、在日米軍施設・区域の75%が集中し、県民が多大の負担を負っている沖縄の事情を把握するために訪問した。
空港到着後直ちに国立沖縄戦没者墓苑に向かい、慰霊碑に献花して、沖縄戦の戦没者に追悼の意を表した。続いて、「戦没者の追悼と平和祈念」、「戦争体験の教訓の継承」、「安らぎと学びの場」という3つの基本理念を有する「平和の礎」を訪問。沖縄戦を戦った祖父の弟の刻銘を見て、歴史の重みを忘れるべきではない、また、238,408人の戦没者が敵味方隔てなく祀られているという点に、日本らしさ、沖縄らしさが現れていると感じた。
稲嶺知事との会談では、知事から「在日米軍基地の問題は、沖縄だけではなく、日本全体の問題であり、日本政府として対処し、政治的決断をする必要がある。」との発言があった。新藤政務官は、「基地縮小や地位協定については頭を悩ませている。アジアの安全保障を日本全体で対応するという骨太の考えでやっていきたい。日本政府として、できるところ、直せるところから、目に見える改善を進めていきたい。」と述べた。
ヘイギー米海兵隊総司令官(大将)は1月に現職に就任したばかりで、今回は沖縄を視察中。沖縄出身の下地幹郎議員と共に総司令官を表敬訪問した新藤政務官は、グレグソン在沖米軍四軍調整官との旧交を温めつつ、イラク情勢、日米関係、沖縄の負担軽減等について率直に意見交換を行った。