第 23号
2004.09.13
発 行

この街に映画館(シネコン)をつくろう!

今、わが街で一番ほしいもの=それはなんと言っても映画館ではないか!という声をよく聞きます。皆さんは「シネコン」という言葉をご存知ですか?「シネマコンプレックス」の略称で、1つのフロアに複数のスクリーンをもつ映画館をさします。複合ビルや商業施設に併設されているため、映画ファンはもとより、買い物客やファミリー、若者などそれぞれの層にとても喜ばれています。ところが、現在、川口・鳩ヶ谷にはシネコンどころか、映画館そのものが一つも存在しません。そこで、今週はわが街のシネコン建設に向けての、私の取り組みについてお話したいと思います。

  最近の映画館は、ゆとりのある座席で遅い時間からの上映や席の予約などが
  出来、とても便利になっています。

先日、ある若手のグループと、私の政策スタッフとの合同の勉強会を行いました。「この街に欲しいもの」をテーマに、出席者全員が時間を越えて熱心な議論を行いました。その中で、「街の文化度を高めるには」という議論がありました。住んでいる街の文化度を計るものとして、図書館や書店、喫茶店の数などに加え、おしゃれなカフェ・バーやレストラン、コンサートホール、ショッピング・モールやブティックなどが挙げられました。

みんなで議論していくうちに、この街は魅力的な街といえるかどうか、川口に足りないものは何か?等について厳しい批判の声も出されました。改めて街を見直してみるのにとても良い機会になりました。その中で、一番ほしいものは?という話になり、そこで出席者が異口同音に叫んだのが「映画館が欲しい」という声でした。遠くに出かけなくても、ロードショー中の複数の映画を選んで鑑賞することのできる「シネコンがこの街に欲しい!」という声が集中しました。

    若手グループとの勉強会。街への批判も含めて未来に責任を持つ世代と
    率直な意見交換を行いました。

現在大規模な再開発が進められている「サッポロビールさいたま工場跡地開発」について、川口市、川口商工会議所双方が行った市民へのアンケート調査(2002年9月)でも圧倒的に要望が多かったのは、映画館であり、シネコンを望む、という結果が出ております。ここでサッポロビール跡地開発事業の概要をご説明すると、このビール工場は、大正14年より当地で操業を始め、敷地面積・約11.8ha(約3万3千坪)というサッポロビールの関東の拠点でありました。会社の経営方針によって工場は閉鎖されましたが、平成14年、都市整備公団(現在の「独立行政法人・都市再生機構」)のコーディネートによって跡地の再開発が進められ、2年後の平成18年3月の街びらきが予定されています。

この街の起爆剤としたいサッポロビール跡地開発

新しい街は、商業エリアに地下1階地上5階建て、延べ床面積9万4370uにおよぶイトーヨーカ堂と、住宅エリアに地上20階と地上15階の高層マンション2棟(総住宅戸数875戸)が建設予定です。また、公園エリア(1万u)には美術館も建設されます。その他、フィットネスクラブやビール園も建設され、完成後は川口駅周辺のリリアやそごう、第1工区ビルなどと一体となって、わが街の文化度と魅力度を一気に引き上げてくれるものと、私も大いに期待しています。

そして勉強会に戻りますが、出席者より、このサッポロビール跡地開発では当初シネコンも検討されたが結局見送りとなったらしい、との話がありました。しかし、この大規模開発こそシネコン実現の最大のチャンスだと私は感じました。これを逃しては次の機会は当分訪れないと思います。私は勉強会の数日後、この事業のコーディネーターである都市再生機構の担当者を訪ね、シネコンについての可能性を追求しました。また、他の事業関係者にも打診を行ってみました。結果、
@これまでの経過ではシネコンは商業施設の出店条件になっていない。
A事業者側は、今回の申し入れによって改めてシネコンの地元ニーズの強さを認識した。
Bシネコン実現には、解決すべき都市計画法上の問題がある。
Cその問題は、法解釈の許容範囲内で解決できる可能性がある。
Dそれによりシネコンを実現できる可能性がある。
ということがわかりました。回りくどい言い方で申し訳ありませんが、重要な問題ですので、読者の皆様にはご賢察いただきたいと存じます。この際、是が非でもわが街にシネコンを実現すべく、私は最大限の努力をさせていただこうと思っております。もちろん私一人の力でどうなるものでもありません。事業者と行政が前向きに取り組んでいくためには、地元市民の皆様がこの問題に関心を持ち、いろいろなところで声を上げていただくことが何よりこの問題の前進につながります。どうぞよろしくご理解のほどお願いいたします。そして、わが街に映画館(シネコン)をつくりましょう!!


新 藤 義 孝


新藤義孝プロフィール

 昭和33年川口生まれ。明治大学卒業。
 川口市役所で地方自治を経験し、市議を経て、
 平成8年38歳で衆議院議員に。当選2回。

 小泉内閣では総務大臣政務官(43歳)、
 続いて国会対策副委員長、
 外務大臣政務官(44歳)を歴任。
 昨年11月の総選挙で惜敗。次をめざす46歳。


☆ 新藤義孝後援会事務所 ☆

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